びまん性脱毛症とは?
びまん性脱毛症というのは、主に女性の加齢が影響で薄毛が進行する病気で
女性の男性化、つまり女性ホルモンが減っていって男性ホルモンが増えるという
ホルモンバランスの乱れから起こるものです。
毛髪の一部が薄くなるのではなく、全体的に髪が抜け落ちるという症状で、
女性型脱毛症(FAGA)とも呼ばれています。
また、別の原因として、休止期脱毛症というケースもあります。
こちらはヘアサイクルの乱れというAGAと似たようなものなのですが、
休止期に入る毛髪の割合が倍ほどに増えて一気に元気な髪が
抜け落ちてしまうものです。
原因としては、加齢ももちろんありますが
精神的なストレスや過度のダイエット、喫煙や甲状腺疾患など、
また、常備薬の副作用でも起きるようです。
これといった原因は男性型脱毛症と同じで一つに特定されず、
さまざまな原因が重なって起こる病気のようです。
男性にも起きる
本来は女性特有の症状なのですが、まれに男性にも発症するようです。
原因は女性と同じく、ストレスや血行不良、栄養不足などが重なることで起きるようです。
症状は男性の場合も、通常のAGAとは違い全体的に髪が抜け落ちてしまいます。
症状
男性型脱毛症や円形脱毛症のように一部が薄くなるものではなく、
全体的に、髪がやせ細り、ボリュームがなくなっていきます。
加齢が原因ということでなかなか進行するまで
気が付かないケースが多く、異常に気付いた時には
かなり進行している場合があるようです。
確かに年をとれば男女ともに髪に元気がなくなりますから、
細く、ボリュームがなくなっても
年のせいだと考えてそのまま放置してしまいがちですよね。
では、その境界線とは?
どれくらい薄毛になるとびまん性脱毛症だと判断しても良いのでしょうか?
地肌(頭皮)が見えたら危険信号
男性(AGA)にも言えることですが、
地肌(頭皮)が見えてしまったり、
髪が薄いせいで頭頂部に地平線やお月様が見えたらアウトだと思ってよいでしょう。
つまり頭の形がわかってしまうくらい薄くなってしまうと
それは加齢が原因ではなく病気、ということです。
自身も経験がありますが、そういう現実を目の当たりにしてしまうと
嘘だと思い込んだり、見る角度が悪いだけだとか
眼の錯覚だなんて考え、ショックでなかなか現実と向き合えないものです。
ですが、放っておいても進行していくだけですから
気が付いたら出来るだけ早めに対策をするべきです。
対策方法は?
主な対策としては、ありきたりですが
ストレスをため込まない、規則正しい生活と
バランスの良い食事など生活習慣から見直すことです。
質の良い睡眠を得られるように、
昼間に軽く有酸素運動を取り入れることや、
夜寝る4時間前はなにも食べない、
また、胃もたれするほど食べ過ぎないようにするのはとても重要です。
シャンプー選びも慎重に行いましょう。
実は女性の方のほうが、薄毛の男性よりもシャンプーに気を使っていないようで、
香りがいいものや、とにかく洗いあがりが良い(指通りが良い)ものを優先して
選んでいる方が多いようです。
もしかしたらそういったシャンプーで病気を進行させている可能性もあります。
洗い方の見直しもしてみましょう。
ゴシゴシ洗ったりせずに、頭皮を優しく揉むようにして洗うと良いです。
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あとは女性用の育毛剤を使うという手もあります。
原因が一つではないこともあり、おそらく色々な要因が絡んで
発症している病気ですので、男性型脱毛症と同じくこれといった対策が無いのが現状です。
自覚症状があればクリニックへ
もし、びまん性脱毛症じゃないかと疑われるようであれば
自己流で直そうとせずに一度クリニックへ足を運ばれることをおススメします。
「パントガール」という女性専用の内服薬もあるようで、
発毛の促進と抜け毛の抑制の効果があり、気になる副作用も少ないそうです。
直に先生に診てもらいアドバイスを貰えるだけでも精神的に安定すると思いますよ。